水道水が飲める国は15か国?日本と世界の水道水のいま

水道水が飲める国は15か国?日本と世界の水道水のいま

日本のように水道水が飲める国は15か国しかありません。日本は水道インフラが整っており、日本人にとって水道水が飲めるのは普通のことに感じます。しかし世界のほとんどの国では、水道水が飲めません。なぜ国によって大きな差があるのか、世界の水道事情を解説していきたいと思います。

水道水が飲める国はどこ?

水道水が飲める国と言っても、水質や水の種類は様々です。日本のように安全性の高い水道水が提供されているとは限りません。それぞれの国の水道事情について見ていきましょう。

アジア

アジアで水道水が飲める国は、日本を除いてアラブ首長国連邦(UAE)しかありません。

UAEは年間を通して空気が乾燥しており、雨が少ない地域です。そのため海水を淡水化して水道水を作っています。

水道水に濁りや臭みもなく、WHOのガイドラインにも沿っていて飲用は可能ですが、現地の人以外はミネラルウォーターを購入するのが一般的です。貯水槽の清掃が不十分なこともあり、安全性が高いとは言えないためです。

市販の水を買うか水道水を沸かして飲むことをおすすめします。

ヨーロッパ

ヨーロッパは世界の大州のなかでも面積が小さいにも関わらず、水道水が飲める国が最も多い地域です。

  • アイスランド
  • アイルランド
  • オーストリア
  • クロアチア
  • スウェーデン
  • スロベニア
  • ドイツ
  • フィンランド

以上8つの国で、飲用可能な水道水を提供しています。

ヨーロッパはいち早く高度な文明が発達した地域でもあり、その流れで強い経済基盤を持っています。人口規模も大きく水道インフラが整っている国が多いのです。

また豊かな自然に囲まれている国も多く、水質が高いことも特徴です。アルプスの湧き水をそのまま水道水として届けているオーストリアや、自然の恵みである地下水を利用しているスウェーデンなど、ミネラルウォーターを購入するよりも美味しいと言われています。

しかしながらスロベニアは、地域によって水質の差があります。リュブリャナなどの都市部を除き、一部農村地域では化学薬品による汚染が心配されています。首都以外で水道水を口にすることは避けたほうが良いでしょう。

オセアニア

オセアニアで水道水が飲める国は、オーストラリアとニュージーランドです。

オーストラリアは最も乾燥した大陸と称されることもあり、水不足に悩まされています。しかし都市部では水道整備も整っており、飲料が可能です。とはいえ水不足は深刻な問題ですから、旅行などで訪れる際は無駄に水を使い過ぎないようにしましょう。

また地域によっては水が硬い、水質が安定しないなど差があります。お腹を壊してしまうこともあるため、心配な方は市販の水を購入することをおすすめします。

ニュージーランドは日本と同じ軟水ですが、フッ素の入った水道水が提供されています。国民の虫歯率を低下させることが目的です。

水道水にフッ素を入れるかは各自治体の判断に委ねられていますが、大きな都市でフッ素が配合されていないのは、ニュージーランド南島のクライストチャーチだけです。

水道水の安全性は高いですがフッ素が入っている分、日本の水とは少し味が違うと感じる場合もあるようです。

アメリカ

アメリカで水道水が飲めるのは、自然豊かな国カナダのみです。

カナダの水道水は味が美味しいのも特長。ペットボトルによる環境汚染問題に取り組んでいることもあり、ミネラルウォーターよりも水道水を飲むことを推進しているほどです。

カナダの水は硬いというイメージを持っている人も多いですが、必ずしもそうとは限りません。地域によって硬水か軟水かは異なるため、一概に言うことは難しいです。

アフリカ

アフリカでは南アフリカ、モザンビーク、レソトの水道水が飲めます。

南アフリカの水道水は地域によって差があり、都市部と比べて地方では水質が悪く安全性も保証できません。比較的安全性が高いと言われる都市部でも、ミネラルウォーターを購入するのが一般的です。

モザンビークは近年観光地としても注目を集めていますが、水道設備が万全に整っているわけではありません。レソトも山岳地帯という立地で良質な水源は豊富にありますが、モザンビーク同様設備に不安があります。

アフリカの国に行く場合は、市販された水を飲むのが好ましいです。

日本の水が安心・安全な理由

我々日本人が当たり前のように水道水を飲めるのは、水道法によって水道の水質基準が守られているからです。

日本の水道水は定期的に約200種類もある検査を行っています。また水道水は、浄水場という施設で水の汚れを取り除き、塩素で細菌などを消毒した状態で届けられます。

こうした厳重な検査行い水道設備を万全に整えているからこそ、日本の水道水は安心・安全なのです。

日本のようにここまで設備が整えられている国のほうが、世界で見れば珍しいです。

水道水が飲めない国が多いのはなぜ?

なぜ水道水が飲めない国が多いのか、主な原因は国土の面積やコスト面の問題です。

日本のように小さな国ではインフラ整備を進めやすいですが、大きな国は時間や費用もかかり簡単なことではありません。

飲める水道水を作るためには、水に含まれる不純物や細菌などを完全に消し去る浄水処理をする必要があります。しかしこれらの処理には高度な技術と莫大なコストがかかってしまうのです。

また発展途上国では水道自体がない国も珍しくありません。それだけでなく深刻な水不足に悩まされているケースも。

日本人にとって水道水が飲めることは当たり前となってしまっていますが、日本もいつ水不足が深刻になるかわかりません。水道水が飲めることに感謝して、水を大切にしていかなくてはならないのです。

海外で水道水を使う場合の注意点

海外に行く際、市販されたペットボトルの水を購入する方も多いと思います。とはいえ生活用水までミネラルウォーターを使うのは費用もかかるし、食事の安全性はどうなのか…。ここからは水道水が飲めない国に行く場合の注意点を見ていきましょう。

煮沸消毒すれば飲める?

水道水が飲めない国でも煮沸消毒をすれば飲んでもいい、という情報を聞いたことがあると思います。

しかし煮沸消毒で完全に細菌を消し去るには、浄水器+5分以上の沸騰が必要です。海外で浄水器を購入する、または持ち込むことは手間がかかりますし、中途半端な沸騰では細菌は完全になくならないため、あまりおすすめはできません。

どうしても水道水を使いたい場合は煮沸消毒する方法もありですが、手間や安全性を考えればミネラルウォーターを購入した方が良いでしょう。

現地の料理は食べても平気?

料理の過程において、水を使うことは避けられません。海外で食事をする場合、屋台の料理は注意が必要です。

よく日本人が海外の屋台で食事をしてお腹を壊したという話を聞いたことがありませんか?実際に経験した方もいるのではないでしょうか。

一概には言えませんが特に東南アジアの屋台では、水道水を使って食材を洗っていることがほとんどです。加えて外で食材を保存しているため、食材自体が傷んでいる可能性も高いです。

レストランでの料理は基本的に安全ですが、屋台で食事をする際は注意しましょう。

歯磨きは大丈夫?

ホテルなどの水道水を使って歯磨きをする場合ですが、水を飲み込まない限りは問題ありません。

歯ブラシを洗ったり口をゆすいだり、水道水が口内に触れる程度の使用であれば気にしなくて良いでしょう。

それでも心配だという場合は、ミネラルウォーターを使ってください。

日本は水道整備に恵まれている

日本のように安全な水道水が提供される国は多くないのが現状です。

自然が豊かな日本とはいえ、水源は無限にあるわけではありません。我々が水を無駄遣いしない、地球環境を守っていくという意識を高く持たなくては、いずれ日本も水不足で苦しむことになります。

恵まれた水道設備、水源を当たり前と思わず、水を大切にしていきましょう。

記事のカテゴリー

  • サラスティア

  • ライフ

  • 水問題

  • コラム

PageTop