日本の貧困と世界の貧困、SDGsの目標で見えてくる貧困と取り組み

日本の貧困、世界の貧困SDGsの目標で見えてくる貧困と取り組み

ニュースや新聞で取り上げられることも増えてきたSDGs(持続可能な開発目標)。美しい地球を次世代へ残すため、2015年の国連サミットにて採択されました。

「名前は知っているが、詳しい内容が分からない」という方に向け、SDGsが掲げている17種類の目標について、現状を踏まえながら紹介していきます。

まずは目標1「貧困をなくそう」についてみていきましょう。

SDGs目標1「貧困をなくそう」が示す貧困

SDGs目標1「貧困をなくそう」が示す貧困

目標1「貧困をなくそう」には7つのターゲットがありますが、今回は下記の2点をピックアップしたいと思います。

・1日200円前後で暮らしている絶対的貧困の数をゼロにしよう
・各国の平均以下で暮らすあらゆる点で貧しい人相対的貧困の数を半分にしよう

貧困と一口に言っても、その問題や解決の糸口もさまざま。まずはこの「絶対的貧困」と「相対的貧困」とは一体どういうものなのか?こちらについて紹介します。

1日200円前後で暮らしている「絶対的貧困」とは?

「絶対的貧困」とは、満足に水や食べ物、家、衣服が得られていない状態を指します。

元々1日1.25米ドルが国際貧困ラインでしたが、2019年10月から1.9米ドル未満が対象となりました。さらに月収が6万円、年収が70万未満の人々もこちらに当てはまります。

現在、世界的に6人に1人の子供がこの「絶対的貧困」にあり、その数は大人の約2倍と言われています。さらに2020年には、新型コロナウイルスの影響で新たに7,100万人が「絶対的貧困」に陥る可能性があると予測されました。

多くは開発途上国と呼ばれる国々で起きている、極度の貧困状態を指します。

各国の平均より低い水準で暮らす「相対的貧困」とは?

「相対的貧困」とは、各国平均の半分以下の収入で暮らし、生活水準・文化教育水準が十分でない状態ことです。

「見えない貧困」とも呼ばれ、最低限の衣食住は確保できていても、医療や教育を満足に受けられない層を指しています。

各国で設けられている所得中央値の50%を下回る収入とされ、日本のデータで言うと2020年では中央値が315〜425万円。その半分以下となると、年収158〜212万円の層となります。

とくに日本では女性の年収が男性の年収に比べ25%ほど低くなっているため、シングルマザーの世帯などに相対的貧困が増えているのが現状です。

2030年までに達成できるのか?日本の現状について

2030年までに達成できるのか?日本の現状について

国際連合広報センターが発表した「SDGs報告2020」によると、新型コロナウイルスの影響で2030年までの達成は更に厳しくなる見通しです。

コロナ以前の年々減少傾向にあった状況でも、2030年の達成予想は94%にとどまっていました。しかし、今回のコロナの影響で新たに世界で7,100万人が極度の貧困に追いやられてしまい、ここ数十年で初めて貧困層が増加。より達成が難しい状況となっています。

日本でもペースは緩やですが、SDGsが採択された2015年から2018年にかけ、貧困率は15.7%から15.4%と僅かに減少しています。また、17歳以下の子供の貧困についても13.9%から13.5%に減少。

しかし視点を変えてみると、1985年には10.9%だった子供の貧困率が、2019年に13.5%まで上昇しているとも言え、しかもその数値はOECD平均の12.8%を上回っているのです。

さらに、2017年のOECD経済審査報告書によれば、日本はG7の中で2番目に相対的貧困率が高いと発表されていました。特に日本では子供の貧困が問題となっており、7人に1人の子供が相対的貧困の状態にあります。

これを踏まえ、内閣府は対策として「子供の未来応援プロジェクト」を立ち上げ、「教育支援」「経済支援」「生活支援」「就労支援」を行っています。

しかしこれに加え、親世代の低収入が子供の貧困に大きく影響することもあり、ひとり親世代へのサポートや雇用の見直し、所得格差の是正も必要となってくるでしょう。

ただせっかく設立したプロジェクトや支援が、実際の貧困層に届かないので意味がありません。貧困が理由で情報にアクセスできない、複雑でわかりにくいという問題もあります。

さまざまな角度から情報や支援にアクセスできるよう、私たち一人一人が問題を理解し、身近なところから寄り添う必要があるのではないでしょうか。

私たちが出来る取り組みについて

貧困を解消するため、個人で出来る取り組みも多数存在しています。

問題を知っている人の数が増えることで、情報のアウトプットの数も増加し、支援の場も広がっていくことでしょう。

まずは簡単に始められる方法として以下の3つを試してみてください。

①寄付/募金をする
②フェアトレード製品を選ぶ
③ボランティアに参加する

寄付や募金は任意の金額からできる団体もありますし、クレジットカードの利用が可能なところもあります。まずは自分のできる範囲でチャレンジしてみましょう。

買い物に行ったときには、ぜひフェアトレード製品を!青と黄緑色のFAIRTRADE Markが目印です。このマークのある商品は、低い賃金で働く人に適正な給与を支払うという基準が設けられているので安心ですね。

また、ボランティアの参加もおすすめです。「activo(アクティボ)」などのボランティア募集サイトなども利用し、興味のあること、できることから参加してみましょう。

日本、世界の貧困をなくす一歩を

こちらの記事ではSDGs目標1「貧困をなくそう」について紹介しました。

現在は、コロナ禍により日本でも貧困に陥る人が増えていますが、コロナ禍を除外しても日本にも貧困は存在し都道府県別などでも貧困率に差があるといわれています。もちろん、行政やNPO団体による取り組みにより、貧困層へのサポートがなされていますが100%とは言えません。

私たちにできるのは、まずはワンアクションから。知ること、そして行動することが貧困をなくす第一歩となるはずです。

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